2009-06-10
経堂「経堂」
久しぶりに中に入れた。そうそう、まるで人の家に上がりこむような、というか田舎の親戚の家に法事の後に集まって食事をするときのような、そんな感じのする店内だったと、以前の記憶がよみがえる。もちろん靴を脱いで「お宅にお邪魔するのである」。まずはおせいろから。切り幅ほぼ標準で色も極淡茶。光線の加減かもしれないが、麺肌のツヤがことのほか輝いていた。まずは麺だけでいただく。適度なコシ、適度なエッジ感。蕎麦の風味がごくほんのり。つゆはかなりの出汁先行型。濃い目のかけ汁でもりをいただいている感じ。もう少し、かえしを効かせたつゆにした方がこの蕎麦には合うであろう。だし先行のつゆに出会ったときのお約束ごととして、「かけ」をお代わりとした(じつはかけではなくとろろをたのんだのだが・・)。つけ汁から想像したとおりのこくのあるかけ汁。麺のコシがかけでもいささかも崩れないところは元の蕎麦のできがいい証拠だ。最期までつゆを飲み干したら少し暑くなった。
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