2009-07-04
パリ「Hotel Scribe (オテル・スクリブ)」

<Hotel Scribe (最近の写真に更新しました)>
仕事の関係で一番よく訪れる外国の都市はパリである。そのパリでこれまでの約20年にわたって常宿としてきたのが「スクリブ」である。オペラ座近くのホテルと言えば目に付くのは「Cafe de la Paix」がある「Le Grand」(現在はInterContinental Le Grand)であろう。その裏通りが rue Scribe であり、ちょうどそのスクリブ通りを挟んでル・グランと向かいあっているのが庵主が愛して止まない 「Hotel Scribe」。20年の間には何度か経営も変わり、インテリアのリノベーションも最低2回はあったし、外装も確か2年ぐらいかけて綺麗にブラッシュアップされて今日の姿になっている。規模が大き過ぎず、小さ過ぎず。各部屋も豪華過ぎず、十分に快適で静か。フロントのサービスがとりわけ言い訳でもないが、困ることもない。何より入り口立っているポーター諸氏が大体昔から変わっていないことも安心感につながる。唯一ちょっとだけ残念なのが朝食を地下でとらなければならないことだ。しかし地下であることを除けば、いつものごとくフランスらしいバターの利いた香ばしいクロワッサンやパン・オー・ショコラ、絞りたてのオレンジ・ジュースにお決まりのキャフェ・オレ。地味ながら充実した朝食ビュッフェは時差ボケ気味の頭を瞬く間に目覚ましてくれる。こうしたフランス文化の基本的な部分は当たり前のことだがこの20年間1ミリも揺らぐことがない。そう言えばメリル・ストリープとアン・ハザウェイの「The Devil Wears Prada (プラダを着た悪魔」で二人がパリに来るシーンで車の窓から「Scribe」の文字が鮮やかに見えたのが印象的だった。イタリアも好きだがやはりフランスにはほとほと参る。
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